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XPages Extension Library の開発環境構築手順を紹介します。
環境構築の前に必ず事前準備が完了していることを確認してください。
XPages Extension Library 開発環境構築(1):事前準備
※ 本ガイドでは Lotus Notes と Lotus Domino Designer を C:\Lotus\Notes にインストールしたものとして説明します。
JRE の設定
まず Extension Library の開発に使用する JRE (Java Runtime Environment) を設定します。
ここでは Lotus Notes が持っている JRE を使用します
Eclipse を起動したら、Eclipse のメニューから 「Window」→「Preferences」 を選択してプリファレンスダイアログを表示します。
プリファレンスダイアログが表示されたら、左側のナビゲーターから 「Java」→「Installed JREs」 を選択します。
右側に Installed JREs ペインが表示されたら 「Add」 ボタンをクリックします。
「Add JRE」ダイアログが表示されたら、JRE タイプとして 「Standard VM」 を選択して 「Next >」ボタンをクリックします。
JRE Definition 画面が表示されたら、 「JRE home」 フィールドの右側にある 「Directory」 ボタンをクリックします。
フォルダの参照ダイアログが表示されたら、「<Notes プログラムフォルダ>\jvm」 を選択して 「OK」ボタンをクリックします。(ここでは C:\Lotus\Notes\jvm)
JRE system libraries に JAR ライブラリがリストアップされたのを確認したら、JRE name フィールドを分かりやすい名前に適宜編集(ここでは 「Notes JVM」)して、「Finish」ボタンをクリックします。
作成した 「Notes JVM」 の左側にあるチェックボックスにチェックをつけて、デフォルトの JRE に指定します。
これで JRE の設定は完了です。
Target Platform の設定
次に、Extension Library を開発する際のターゲットとなるプラットフォームを設定します。
ここでは Lotus Notes が持っているプラグイン群をターゲットプラットフォームとして指定します。
先ほどに引き続きプリファレンスダイアログで、左側のナビゲーターから 「Plug-in Development」→「Target Platform」 を選択します。
右側に Target Platform ペインが表示されたら 「Add」 ボタンをクリックします。
New Target Definition ダイアログが表示されたら、「Nothing: Start with an empty target definition」 を選択して 「Next >」 ボタンをクリックします。
Target Content 画面が表示されたら、Name フィールドを分かりやすい名前に適宜編集(ここでは 「Notes Target」)して、「Add」ボタンをクリックします。
Add Content ダイアログが表示されたら、「Installation」 を選択して 「Next >」 ボタンをクリックします。
Add Installation 画面が表示されたら、Location フィールドの下にある 「Browse」 ボタンをクリックします。
ディレクトリの選択画面が表示されたら、「<Notes プログラムフォルダ>\framework\rcp\eclipse」 を選択して 「OK」 をクリックします。(ここでは C:\Lotus\Notes\framework\rcp\eclipse)
Add Installation 画面に戻り、Location に先ほど選択したディレクトリのパスが表示されていることを確認して、「Next >」 ボタンをクリックします。
プログレスバーが表示されてプラグインのロードが開始されるので、ロードが完了するまで待ちます。(少し時間がかかる場合があります)
プラグインのロードが完了してリストアップされたのを確認して 「Finish」 ボタンをクリックします。
New Target Definition ダイアログに戻ったら、先ほど追加した Location がリストされていることを確認して 「Finish」 ボタンをクリックします。
プリファレンスダイアログに戻ったら、作成した 「Notes Target」 の左側にあるチェックボックスにチェックをつけて、デフォルトのターゲットプラットフォームに指定します。
以上で Target Platform の設定は完了です。
コンパイラの JDK 準拠レベルの設定
XPages Extension Library のソースコードのいくつかは、コンパイラの JDK 準拠レベルを 1.5 にしてコンパイルする必要があります。
そのため、コンパイラの JDK 準拠レベルを 1.5 に変更します。
先ほどに引き続きプリファレンスダイアログで、左側のナビゲーターから 「Java」→「Compiler」 を選択します。
右側に Compiler ペインが表示されたら、JDK Compliance セクションの 「Compiler compliance level」 を 1.5 に設定します。
「OK」 ボタンをクリックしてプリファレンスダイアログを閉じると、ワークスペースをビルドしなおすかどうかの確認ダイアログが表示されるので 「Yes」 をクリックします。
以上でコンパイラの JDK 準拠レベルの設定は完了です。
ソースコードのインポート
XPages Extension Library のソースコードを Eclipse のワークスペースにインポートします。
Eclipse のメニューから 「File」→「Import」 を選択します。
Import ダイアログで 「General」→「Existing Projects into Workspace」 を選択して 「Next >」 ボタンをクリックします。
プロジェクトの選択画面で、「Select archive file」 を選択して、そのフィールドの右側にある 「Browse」 ボタンをクリックします。
ファイル選択画面で、先にダウンロードした XPages Extension Library のモジュールを解凍したフォルダの中にある srcOpenNTF.zip を選択して、「開く」 ボタンをクリックします。
srcOpenNTF.zip フォルダに含まれているプラグインプロジェクトがリストアップされたのを確認して、「Finish」 ボタンをクリックします。
※ インポートする必要のないプロジェクトがある場合は、そのプロジェクトの左側のチェックボックスからチェックを外せばインポートされません。
プラグインプロジェクトがインポートされ、自動でビルドが開始されます。
ビルドが完了すると、com.ibm.xsp.extlibx.relational プラグイン以外はエラーなくコンパイルされるはずです。
これ以外のプロジェクトでもエラーが表示される場合は、ここまでの設定をもう一度確認しなおしてみてください。
エラーが表示されている com.ibm.xsp.extlibx.relational プラグインは、RDB 連携機能を提供しています。
RDB 連携機能をビルドする必要がない場合は、ワークスペースから削除すれば、ビルド環境の構築は完了です。
もし RDB 連携機能もビルドする必要がある場合は、次のオプションステップに進んでください。
(オプション) IBM JDK 1.5 の使用
com.ibm.xsp.extlibx.relational プラグインをコンパイルするには、IBM JDK 1.5 をダウンロードして、JRE に設定する必要があります。
まず以下のサイトにアクセスして、IBM JDK 1.5 をダウンロードします。
ログイン画面が表示されるので、IBM ID でログインしてください。
IBM Development Package for Eclipse
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/preLogin.do?source=idpe
ログインすると、パッケージの選択画面が表示されるので、「IBM Development Package for Eclipse, 32-bit Windows」 の 「Version 211」 を選択して 「Continue」 ボタンをクリックします。
ライセンス画面で同意した後、ダウンロード画面から IBM_DevelopmentPackage_for_Eclipse_Win32_2.1.1.zip をダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、IBM_DevelopmentPackage_for_Eclipse_Win32_2.1.1.zip をファイルシステム上に展開しておきます。
次に、Eclipse のプリファレンスから JRE 設定を変更します。
Eclipse のメニューから 「Window」→「Preferences」 を選択してプリファレンスダイアログを表示します。
プリファレンスダイアログが表示されたら、左側のナビゲーターから 「Java」→「Installed JREs」 を選択します。
右側に Installed JREs ペインが表示されたら 「Add」 ボタンをクリックします。
「Add JRE」ダイアログが表示されたら、JRE タイプとして 「Standard VM」 を選択して 「Next >」ボタンをクリックします。
JRE Definition 画面が表示されたら、 「JRE home」 フィールドの右側にある 「Directory」 ボタンをクリックします。
フォルダの参照ダイアログが表示されたら、先ほど IBM_DevelopmentPackage_for_Eclipse_Win32_2.1.1.zip を展開したフォルダの中の「eclipseDevelopmentPackage\ibm_sdk50」 を選択して 「OK」ボタンをクリックします。
JRE system libraries に JAR ライブラリがリストアップされたのを確認したら、JRE name フィールドを分かりやすい名前に適宜編集(ここではデフォルトの「ibm_sdk50」のまま)して、「Finish」ボタンをクリックします。
作成した 「ibm_sdk50」 の左側にあるチェックボックスにチェックをつけて、デフォルトの JRE に指定したら、「OK」 をクリックしてプリファレンスダイアログを閉じます。
プリファレンスダイアログを閉じるとワークスペースの再ビルドが行われ、com.ibm.extlibx.relational のエラーがなくなり、すべてのプラグインが正常にコンパイルされるはずです。
以上で、開発環境構築は完了です。